以前、トマトの苗を植えるための準備として耕運作業の様子を投稿しました。
今回は、苗を植える上でもう一つの要となる『うちばり』について話をします。
さて『うちばり』とはなんだろな。
聞き慣れない言葉に、そう思ったことと思います。
言ってしまえば、大したことはありません。
それはハウスの内側にもう一枚ビニールをはることをさします。
トップ画像を見てください。
カーテンのようなビニールがつるされているのがわかると思います。これのことです。
それでは、なぜ『うちばり』をはるのでしょうか?
正解は『ハウス内の温度を高く保つため』
重ね着すると温かい。ハウスも人間と同じなんですね。
そして次に、うちばりの効果についてですが。
これすることによって、夜間のハウス内温度が約1℃高くなります。
「……えっ?それだけ」
と思いましたか?
僕は最初聞いたときそう思いましたよ。
でもこの1℃が意外と重要なポイント。
これから春に向かうと言っても、まだまだ寒い2月下旬から3月上旬にかけて、ハウスのなかにも霜がおりてしまうことがあります。
霜にあたってしまっては、夏野菜であるトマトの苗は、いっかんの終わりです。
だから1℃の温度差によって、霜が降りるか降りないか。その明暗を分けるということもあるかもしれません。
うちばりをすることで、霜にやられてしまう可能性が完全になくなるわけではないですが、やらずに後悔するよりはずっといいですね。
本日の格言
『1℃を笑うものは、1℃に泣く』